学校広報担当の方必見!学生募集のためのWeb集客ガイド

選ばれる学校づくりを実現する広報担当 前編

2017/03/31

専門学校での“広報担当”というと、どんな仕事を思い浮かべるだろうか?おそらく働く前のイメージは高校訪問やオープンキャンパス企画・集客、といったところだったと思う。

 

Web専では「選ばれる学校づくり」を実現することこそ、本当の広報担当の仕事であると考えている。見栄えだけのパンフレットを作ることに、限られたあなたの貴重な時間や資源を無駄に投じてはいけない。

 

では、「選ばれる学校づくり」とは具体的にどういうものなのかを解説しよう。広報担当でない方でもわかりやすい内容となっているので読み進めよう。

 

1.「選ばれる学校づくり」とは?

まず選ばれる学校とはどんなものかを考えた時、次の3つに絞られる。

 

・学校の「特色」が一言で表せている
・学校の魅力と広報活動がリンクしている
・競合校との差別化が出来ている

 

これは、マーケティングの基礎である「自社」「顧客」「競合」の3軸からなる3Cの要素そのままである。広報担当者は、合格率や就職率を闇雲に打ち出す前にこの3つを基本として考えることを覚えて欲しい。

 

この3つのパフォーマンスを最大限に引き出すのが正に広報担当の仕事と言えるだろう。極端な話、サイトの見栄えが悪かろうがこれらを実現した学校づくりをしていれば広報活動は右肩上がりになる。

 

それでは最初に学校の「特色」を一言で表すことについて詳しく解説しよう。

 

2.学校の「特色」を一言で表すと?

どこの学校にも必ず、「教育理念」「教育方針」というものがある。まず、それはキャッチコピーのように短いものだろうか?

 

似たようなものに、企業の場合は「経営理念」というものがあるが、これの意味を抜粋すると、

 

「企業内部に向けては社員の行動指針となり,企業の一員としての自尊心を高めようとする。また社会に対して企業のイメージをアピールするねらいもある。」

 

つまりこれを学校に置き換えると、「広報担当」の仕事の方針となり、そして「学生」に対して学校のイメージをアピールする狙いのものと言える。

 

そうは言っても、広報担当が教育理念を決められるわけでもない。ではどうすればいいのか?これは非常に重要なポイントなのでしっかり読み込んで欲しい。

 

2-1.教育理念を短く表現する方法と理由

まず大前提として「教育理念が既に存在する」学校であるとする。既に一言で表している学校もあれば、1文になっている学校もある。3ポイントを揚げている学校もあるだろう。

 

それをまずは噛み砕き、高校生でも理解できる言葉で140文字程に伸ばしてみて欲しい。そして、その後に四字熟語でも漢字一文字でも良いので「一言で」表してみて欲しい。

 

広報担当であれば、学校訪問へ行くとき・パンフレットの業者に会うとき・保護者に入学案内をするときなど、「うちの学校はこうです」という場面が必ずあるはず。その言葉が相手に響くかどうかは、教育方針をあらゆる言い回しで表現できるかというところにかかっている。

 

例えば「リクルート」という会社は社是や社訓を全面に押している企業である。ブランドメッセージとしては「follow your heart」「まだ、ここにない、出会い。」を掲げており、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という創業者の言葉も浸透している。これらは壁に貼ったりサイトで全面的に打ち出しているわけでもなく、ただ社員全員が知っている。

 

そして少なからずCMやロゴマークで「まだ、ここにない、出会い。」は認識している人がほとんどだろう。これが社内だけでなく社外・顧客へもアピールできているという証拠となる。

 

まず見直すべきは、広報担当が教育理念を深く深く理解できているかどうか。高校生に刺さるキャッチコピーに変換するには?デザイン時はどんな色がつくのか?と、ありとあらゆる方面から教育方針を変化させてみて欲しい。その第一歩が、「短く表現」するということだ。

 

2-2.教育方針と学校の特色を紐づける

次に、教育理念と学校の特色を紐づけていこう。通常組織というものは「方針」があってそれが全てに紐づいているものだが、実体のない教育方針だけが宙ぶらりんになっている学校はたくさんある。

 

特色といっても学校によって様々だろう。「授業内容」や「教師」、「実績」「卒業生」「設備」…いろんな方向から「うちの学校はこう」という特色が出てくるはずだ。

 

どういった道のりでもいい、半ば無理やりでもいい。「教育方針が”時代をリードする”だから、立派な卒業生が業界を動かし、高い信頼があるから求人も多い、そして就職率が良い」や、「教育方針が”真心を育てる”だから、柔らかいイメージでブランディングしており、洗練されたデザインではなくあえて親近感の湧くバナーを使っているから、保護者からの支持が厚い」でも良い。

 

なぜここまで教育方針を押すかというと、学校ごとの特色を進学活動者たちに正しく伝えきること、それが「選ばれる学校づくり」にとって最も大きな要素だからである。広報担当は「うまく見せる」という考えから「正しく伝える」という方向へシフトしていかなければならない。

 

「正しく伝える」ためには、全てが事実でなければいけない。虚像の「全員合格」や「全員就職」を使うことは全ての広報担当ができることではあるが、「選ばれる学校づくり」のためにはやってはいけないことだ。

 

 

ここまで、以下の3点について解説した。

 

・学校の「特色」を一言で表すと?
・教育理念を短く表現する方法と理由
・教育方針と学校の特色を紐づける

 

以下の2つについては、後編の記事で解説していく。

 

・学校の魅力と広報活動をリンクさせる
・競合校との差別化を図る

 

後編はこちらから>>>

 

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